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新しいウクライナ戦略を
―― 戦場から交渉テーブルへの道筋

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長
チャールズ・クプチャン 米外交問題評議会シニアフェロー

The West Needs a New Strategy in Ukraine : A Plan for Getting From the Battlefield to the Negotiating Table

Richard Haass 米外交問題評議会(Council on Foreign Relations)会長。
Charles Kupchan 米外交問題評議会シニアフェロー(欧州担当)、ジョージタウン大学教授(国際関係論)。

2023年6月号掲載論文

欧米は、まずウクライナの軍事力を強化し、その後、戦闘が下火になったタイミングで、モスクワとキーウを戦場から交渉テーブルへと向かわせる必要がある。次の戦略は、今年後半に停戦を仲介し、それを、戦争を終結させることを目的とする和平プロセスでフォローアップすることでなければならない。この外交的駆け引きは失敗する危険が高いものの、戦費がかさみ、軍事的に膠着状態に陥るリスクがある以上、戦闘の再発を防ぎ、永続的和平を実現するための、安定した停戦を迫る価値はあるだろう。すでに、ウクライナの目標は欧米の利益と食い違いをみせはじめている。これまでのスタイルを続けるのは賢明でも持続可能でもない。

  • 2段階戦略
  • 戦闘の激化と膠着状態
  • 食い違う欧米とキーウの立場
  • 外交へのシフトを
  • 停戦と外交
  • 出口はあるか

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